Jのブログ

人生の記録

【読了】日本医療の不都合な真実

どの業界でも闇というか、課題があるんだなと思いました。また、ITで普通に使っている仕組みなど、他の業界では当たり前じゃないのだなと。そして逆も然りかもです。他の業界を見るのもいいなと改めて感じました。

ただ守ればいい。ではなく、本人の意思も尊重すべきだ、と考えさせられる本でした。

  • 日本の一人当たりの病床数は世界トップ
  • しかしコロナで確保された病床数は2%以下、なので足りない、ホテル使ったり
  • 背景には、公共の病院が少ないので、国から指示が出せない。病院側も未知の領域のため強力に躊躇して。国としても統制ができない。そんな感じ。
  • また、なぜ日本の病床が多いかというと、市場失敗の原理が適用されているから。日本は国で保険を用意し、病院行っても負担が少ない。なので、気軽に病院に行き検査や入院も気軽にできる。海外は別。医療費保険がない場合もある。日本は病院を立て、病床数を確保し、継続的な通院や入院により利益が増える。気軽に利用してもらう。利用者が増え医師不足。この状況が成り立ってしまう保険制度。国の医療費が増える一方。国から負担しているため、公共の病院にしすると解決するのでは?という提案。
  • 現状、たくさんある病床は高齢者メインで利用されている。介護に近いレベルのもの、老衰末期の延命対応など。
  • ビジネス構造的には建売に似てるなと思った
  • イギリスではプライマリケアという制度があり、必ず担当医がつく。その人を知り、幅広く見てくれる。重症な場合は、高度な医療へエスカレーション。サポートでいうと、ヘルプデスクとエスカレーションチームのような関係。確かに効率的なやり方はありそうだなと思った。
  • 夕張では財政破綻し、大病院が縮小し、医療破綻が叫ばれた。だけど結果を見ると死亡者が増加していない。プライマリケアのように、在宅メインの診療にしたり、クライアントに寄り添った対応をすることで、柔軟な対応により病床数が減ったが、実質医療崩壊は起きなかった。医療費も減った。経験より、縮小してもやっていける。
  • ITILの運用プロセスの考え方が、プライマリケアに似てるな感じた