【読了】業務システムのための上流工程入門
- 作者: 渡辺幸三
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2003/10/17
- メディア: 単行本
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業務システムの要件定義から基本設計までの考え方が書いてある本。 私はインフラエン屋なので、詳細までは読まなかったけど参考になった点をメモ。インフラ視点。
現状分析が先か、基本設計が先か
本書では基本設計を行ってから、現状分析を行った方が効率的と謳われていた。一理あるなと。
- 現状分析から入ると、設計が現状分析にひきづられて、効率的な未来を描けない場合がある
- 基本設計を先にすることで、設計項目が明確になる。この設計項目をベースに調査できるので効率的
- 基本設計が妥当かを現状分析で確認する。現状分析を行った結果、機能不足の発見、逆に基本設計で余計な機能がないかを検証できる
基本設計の進め方
ここに書かれているのは既存業務ありきの考え方。もし、新規で事業を立ち上げるときには、考え方は違うなーと思った。SI前提で、かつ既存の業務があるときはこうやるんだーと。
上流工程
- 業務フロー(概略設計):フローチャートを使って業務の流れを見えるかする
業務フローを元に、基本設計を作成する
- データモデル
- 機能モデル
- 業務モデル
下流工程
上流工程で行ったものをインプットとし、下流工程でのアウトプット。
- データモデル > テーブル定義書
- 機能モデル > プログラム仕様書
- 業務モデル > 業務マニュアル
基本設計の目次やサンプル
最後の章で、レンタルビデオ店の基本設計シミュレーションがある。 顧客とやりとりしながら基本設計を進めていく。
基本設計の目次から成果物イメージまで書いてあるので、今度こういう仕事やることになったら参考になりそうかなーというメモ。